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ヨガのポーズの意味

ヨガのポーズは何のためにあると思いますか?
身体を柔らかくするため?
難しいポーズに挑戦するため?
見た目や形にこだわりたい?
汗をかくため?
運動や筋力をつけるため?

どれも正解、不正解ではなく、様々な目標を持って実践することが大切なのですが、
あえて言うならば、ヨガのアーサナ(ポーズ)は身体の適切な使い方を学ぶためのガイドです。

たとえば、前屈のアーサナをとる際に、骨盤がしっかり前に倒れるように意識することで、腰に負担をかけずに柔軟性を高めることができます。
逆に、骨盤を動かさずに腰だけで前屈しようとすると、腰を痛める原因になりかねません。

こうした体の使い方の「ガイドライン」をアーサナを通して習得することで、日常の動作にも応用できるようになります。ヨガは体を整えるだけでなく、自分の体の使い方を知り、正しく動かすための手段なのです。

そのため、アーサナの形にばかり囚われるのではなく、アーサナをとるための準備としての身体の使い方を何度も繰り返し体に染み込ませていくことが大切です。準備が整っていない状態で、いきなり前屈のアーサナ【ウッターナーサナ】(Uttanasana)をとろうとすると、腰ばかり使ってしまい、本来の目的から外れてしまいます。

アーサナの「形」だけでなく、その中身を意識していくことで、体のつながりが見えてきます。アーサナの完成ではなく、体の使い方を体得するプロセスこそが、重要です。

形に囚われるヨガをすることは、決して悪いことではありません。
その過程を通じて『なぜ身体を痛めてしまうのか』『なぜ上手く出来ないのか』を考えるきっかけとなり、やがて内側に意識を向けていくための入り口やステップになると思います。

実際に私自身もそうでした。
元々、柔軟性があったため、難なくポーズをとれていましたが、大きな問題は体幹が弱い事に気づかず、柔軟性だけに頼っていた事でした。
その結果、肩、腕、腰、鼠蹊部、膝を痛め、腰に関してはぎっくり腰で立てない経験もしています。
しかし、その経験を通じて内側の探求が始まりました。最初は見た目や形にこだわるかもしれませんが、それが本質的なヨガへの探究心や学びにつながることもあります。

その意味で、すべてのヨガの実践には価値があり、続けることでその価値が深まっていくと思っています。
やはり継続は力になりますね^^

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